「空太もラーも……大丈夫? 放課後の作戦……」
「そ、それとこれとは別よ!」
ラーが慌てて言う。
「ぜってー大丈夫だって! できるって! めっちゃ頑張るし!」
空太も慌てて『大丈夫だ』と繰り返す。
「そう……?」
「心配するなって!」
「そうよ! あ、ほら順番じゃないの?」
リィもキャーッと戻ってきて、光と麻那人の番だ。
「僕達の番だよ。行こう」
にっこり微笑む麻那人と一緒に光も立ち上がった。
光も少しドキドキする。
そして暗い廊下を二人で進んだ。
「あ……人魂だ」
お出迎えは人魂。
蓄光で光る玉に、スズランテープを付けたのだろうか。
「本当だ」
うう~~っとうめき声のBGM。
キャー! と悲鳴のBGM。
お墓の絵に、幽霊の絵。
そして並んだ追いかけ鬼の顔の像。
こっちの方は可愛く思える。
みんなの力作だ。
光は関心して、ひとつひとつのお化けを眺めた。



