宝さがしも楽しく終わり、三年生以下の生徒のための肝だめしが終わって一旦閉会式。
 
 そして三年生以下は下校した。
 
 四年生、五年生、六年生はみんなワクワクが止まらない。

 でも魔術クラブのメンバーは、その後にある『作戦』のほうがずっとずっとドキドキしている。
 
 それを隠しながら、薄暗くなった校舎での肝だめしが始まった。
 廊下はもちろん、窓にも黒い布がかけられて真っ暗だ。

 肝だめしの会場は、体育館の廊下からすぐの階段を上がって二階へ。
 
 廊下がもうお化けでいっぱい!
 
 突き当たりにある理科室から『肝だめしチャレンジ完了証』をもらって行きとは違う階段を降りて帰ってくる。
 
 二階以上は、立入禁止だ。

 グループで行くか、二人で行くか、一人で行くか……それは各クラスで話し合いがされた。
 五年一組はくじ引きをした二人で行く事になった。

「麻那人君と一緒! 麻那人君と一緒! お願い~~!」

 ラーはドッキドキで麻那人と一緒になるように願ったけれど、結局は空太とペアだった。
 
「んも~~! なんでよ! なんで空太よぉ」

「ラー悪かったなっ!」

 悔しがるラーに空太が言い返す。
 後ろで、それを羨ましそうに見ていたリィは同じ班の女の子とだった。
 ルルも後ろの席の女の子。