「麻那人君~一緒にまわろうね」
ラーが麻那人に近付く。
「どうせ魔術クラブは全員で行動するだろっ」
いつの間にか、集まっている魔術クラブ。
空太は言い切って、一緒にリィやルルも頷いた。
「そうだね」
光も頷く。
「あ、ねぇカメラマンさんいるよ! 私の知ってる人だわ」
ワイワイと活動を始める子ども達を、カメラマンさんが撮影している。
後日に校内販売される写真だ。
「お願いみんなで一枚写真を撮ってください~~~」
ラーが頼むと、カメラマンさんが一枚パシャっと並んだ魔術クラブを撮影してくれた。
「麻那人は……写真大丈夫なの?」
コッソリ麻那人に聞いた。
フラッシュは焚かれなかったが気になってしまう。
怪異は映らない、なんてよくある話だし。
「もちろん、僕は大丈夫だよ」
「そっか良かった(そういえば、麻那人と写真を撮ったことなかったな……)」
「うふふ、出来上がりが楽しみだわ~」
ラーが嬉しそうに笑う。
「(でも、この写真が出来上がるころには……麻那人は……)」
なんだか、心がズキッとしてしまう。



