リーチェルの約束

その一言に私は勢いよく椅子から立ち上がる。木製の椅子がガタンと大きな音を立てて倒れてしまったけど、気にしない。

「それ早く言ってよ!」

髪や服装に変なところがないか素早く確認し、私はリビングへと向かう。そこではユリナが淹れたコーヒーを飲むレイラさんの姿があった。

「リーチェル、こんばんは」

「こんばんは。レイラさん」

レイラさんに微笑まれ、私の胸がギュッと締め付けられる。頰がどこか熱い。私はレイラさんの前に座った。

私を守ってくれたレイラ・フォスターさんは、記憶を失う前の私を知っているらしい。どこか寂しそうな目で私を見ている時があって、それほど私たちは親密な関係だったのかな。

レイラさんは、私とユリナの住む町からほど近いところにある村に最近済んだらしい。そして時々こうして家に遊びに来てくれる。

「元気だったか?お土産にこれを持って来たんだ」

レイラさんは鞄の中から二つの荷物を取り出し、一つはユリナに、もう一つは私にくれた。