リーチェルの約束

地面が揺れたせいで家の中はぐちゃぐちゃだ。タンスは倒れ、お皿は床に落ちて割れてしまっている。外は悲鳴が上がっていて、何が起きているのかわからない。私はワトキンズさんを支えながら外に出た。

「これは……!」

町のあちこちで破壊されている。みんなパニックになっていて、壊れた家から火が上がった。上を見れば、魔族の群れが町を壊している。

「リーチェル」

「ワトキンズさんは安全なところへ行ってください!」

私はそう言い、杖を出した。私の魔法で魔族を追い払えるかはわからない。でも戦わなくちゃ!……あれ?前にもこんなことあったような気がする。

ぼんやりと頭の中に何かが浮かぼうとしている。でも今はそれどころじゃない。戦わないと。私は浮遊魔法で浮かび上がり、魔族に向かって攻撃魔法を放っていく。杖から放たれた光線は魔族を追いかける。でも、防御魔法ですぐに塞がれてしまった。

「まだまだ!」

連続で攻撃魔法を放つ。魔法は全く当たらない。魔族たちはまるで私を嘲るように魔法を避けていく。