リーチェルの約束

そう言って笑ったレイラさんを見て、私は顔中が赤くなっていくのがわかった。



数週間後。私は一人で町に来ていた。出来上がった魔道具を届けるため。依頼してくれたワトキンズさんは一人暮らしのおじいさんだ。

「ありがとう。これで暮らしが楽になる」

ワトキンズさんは魔道具を見てニコニコと笑う。私も「よかったです」と笑い返した。こうして誰かの役に立てるのは嬉しい。

「リーチェル。すまんが、もう一つだけ頼んでもいいだろうか?」

「はい。何ですか?」

「ランプの電球を替えて欲しいんだ。この足腰じゃ難しくてな」

「わかりました」

ワトキンズさんは杖をついている。確かにランプの電球を一人で替えることは難しい。椅子から落ちたら大変だ。私は椅子に上り、ランプに手を伸ばす。その時だった。

グラグラと地面が大きく揺れた。刹那、大きな音が辺りに響く。椅子が倒れたことで私も床に叩き付けられてしまった。

「リーチェル!大丈夫か?」

「はい。ですが、何が起きたんでしょうか……」