「妹さんかなあ、わたしもお兄ちゃんとアリオカートするよ〜」
お馴染みのレーシングゲームをなぞると「私もおふみが妹だったらいつまでも付き合うよ」と、聞き役の友人がハグをするので「ありがと〜」と、わたしもその腕をぎゅっと掴んだ。
「で、社会人彼氏の言い訳は?」
そしてわたしの真上で、浮気容疑がかけられた彼氏への追求がはじまった。
「未遂だって。偶然だって。友達だって。他にも友達がいて、その時はコンビニに行ってるだけで、二人きりじゃないって」
「(なるほど、じゃあ浮気じゃないんだ)」
片想い歴10年の知識は勝手に解釈をすすめる。
「すぐに戻ってきたの?そのお友達は」
そんなわたしを置いて、会話は続けられていた。
「一時間後くらい」
「絶対無関係の人間用意してるじゃん」
「(そうなの!?)」
軽い衝撃である。
「欲しかったものなくて、コンビニハシゴしてたらしい」
しかし彼氏さんは無実らしい。
「は?もしかしてその嘘信じたの?」
「(えっ、うそなの?)」
はらはら、どきどき、たまの安心。
「信じるよね!?ふみだって、社会人彼氏がそんな言い訳したら信じるよね!?」
心は落ち着かず、行ったり来たりを繰り返しているわたしに不安そうな表情が飛び込んだ。



