そして今、久遠寺ふみは、困ったことになりました。
「…………は?、なんつった?」
それは放課後の出来事だった。教室に残ったのは男子五人、女子五人、計十人。中には青葉くん、流くん、天くん、りるちゃんも居て。いつもならば心強いのだけど、今日はその逆。不安で足の力が抜けて、言わない方が不安が募るだけなので、意を決して伝えたのだ。
その結果、りるちゃんと天くん、流くんを覗く、ほか七名の視線があたしに集中した。再度息を吸う。
「わたし、ばすけ、できません」
「はぁぁぁあ??」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
なぜか球技大会で、バスケ要員にカウントされてしまったのだ。
理由は、こう見えて運動神経がいいって、ただそれだけ。しかしどうか聞いて欲しい。足の速さは確かに自信があるけれど、だからといってわたしの運動能力は万能じゃないの。
苦手なものは苦手なの。跳び箱だって怖い。バスケは未経験。逃げ足の早さを活かして、ドッジボール一択だったの。



