追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

その優しい眼差しと甘い声にドキドキしながら
私がゆっくりと近付くと

響さんに「隣、座って」と言われ
私が横に座った瞬間、

肩を引き寄せられまた抱き締められた。

「…響さん、私、今日は
仕事はしなくて良いんですか?」

ふと思った事を聞けば

「いいよ。俺が家に帰って来てる時は
俺の傍にいる事が花の仕事だよ?
…俺の事、ちゃんと癒してね」

響さんに耳元で甘く囁かれ
「はい…」と言いながらも
顔中が恥ずかしさで熱くなっていれば

「花、耳まで真っ赤だね?可愛い」

響さんに笑われながら
耳に軽くキスを落とされれば

「…恥ずかしいので見ないで下さい、」

と、目の前の響さんに
赤くなった顔まで見られなくなくて
ぎゅっと抱き着いてしまう。