追憶の愛情~想い出せない貴方へ~



そこはソファとテレビとベッド、
そして冷蔵庫だけが
置かれているシンプルだけど
くつろげる広々とした空間で…。

「…ここが響さんの部屋ですか?」

私がそう聞けば

「まぁ、そうだね。
もう1つちゃんとした書斎の部屋もあるけど。
夜寝る時はいつもここだよ」

そう言って響さんは先にベッドに座ると

「花、おいで」

甘い声で私を呼んできた。