追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

すると啓さんは私の前まで傍に来ると

「色々と分からない事がありましたら
私…啓にお尋ね下さい。
若の1番の側近ですので」

爽やかな笑顔で微笑んだ啓さん。

「え、あ…よ、よろしくお願いします」

私が少し緊張しながら挨拶をすれば

「柚月さんはとても可愛いらしい方ですね?
若が惚れ込むのも分かりますよ」

…久々にちゃんと自分の本当の名前を呼ばれ
少し戸惑いながらも照れてしまい
視線を彷徨わせていれば

急にぐっと腕を引かれ
気付けば目の前に響さんの胸があり
抱き締められている事が分かった。