追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…まだ付き合えてはない」

響さんがポツリとそう呟けば

「え…?そうなんですか?
手を繋いでおられたからてっきり…。
それによくホテルでも
会われてたんですよね?」

啓さんは不思議そうに口にした。

「…色々と事情があるんだよ。
花も俺の事を徐々に信用し始めてくれて
今やっと家に連れて来られただけだから。
啓も花の為に色々と手助けをして欲しい」

すると響さんは
啓さんにそんな事を言い出した。

…響さんと啓さんは凄く仲が深いのかな。

啓さんも私と響さんがホテルで会っていた事も
知っていたし、それにまず私の名前を聞いても
知っていたような感じだったし…。