追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

…奉仕?

仕事を辞めて
この人にだけ抱かれてお金を貰うって事?

それに借金まで返してくれるなんて…。

そんな上手い話がある訳ない。
絶対にこの人は私を騙そうとしている。

でも、ここで言い合いをしても
状況は悪化するだけだ…。

「…分かりました」

私はとりあえず分かったフリをした。

響さんは私に携帯を出すように言ってくると
有無を言わさずそのまま連絡先も交換し、

一応、その日は何事もなくホテルを出れた。

響さんから連絡が来ないよう、
ずっと祈り続けていたがその願いも虚しく、
それから2日後にはすぐ個人的に連絡が来た。

"お金は用意したから、
この前のホテルに来て"…と。