追憶の愛情～想い出せない貴方へ～

「たとえ、響さんがどんな職業でも
そんなの関係ないですよ…。
響さんは本当に優しい人だって
私はちゃんと分かりますから。
響さんが私を求めてくれる以上は
ちゃんと傍にいます。
だからそんな表情しないで下さい」


私がそう言って微笑めば


「…ゆ、」


一瞬苦しそうな表情で何かを言い掛けたが

響さんは言葉を出すのをぐっと堪えると
再び自分の顔を隠すように私を抱き締めた。