追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…閉じ込めないから」

「…」

「…無理に思い出さなくて良い。
傍にいてくれさえすればそれで良いから」

「…」

「…俺を愛してくれなくても、
お金の為だと思って傍にいてくれれば
俺は…満足だよ」

「響さ、」

「…怖がらせてごめんね」


響さんはそう言うと
私の頭を優しく撫でてくれた。