追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「花はどうすれば
俺から離れないでいてくれるんだよ…」

苦しそうにそんな言葉を掛けられ
私は何て答えたら良いのか分からなかった。

あの時って…いつの事だろうか。
私は1回、響さんから離れてしまった過去が
あるのだろうか。

…私と響さんはそこまで親しい関係だったの?

私は黙って色んな思いを巡らせていれば


「…いっその事、
2度と俺の傍から離れられないように
本当に監禁した方が早いのかもね」


どこか真剣な様子で
響さんにそんな怖い事を囁かれ、
思わず私は身体を震わせた。