追憶の愛情~想い出せない貴方へ~



深い眠りから覚め、
ぼーっとして一瞬どこか分からなかったが

背中の方から「…ん」と声が聞こえ
ゆっくり顔を後ろに向けて確認すれば
そこには眠っている響さんがいて…

私がさっき体調が悪くなって
休んでいた事を思い出した。

…あれからずっと傍にいてくれたのだろうか。

最初は凄く怖い人に捕まってしまったのでは
と思っていたし、借金の肩代わりをしてくれた
代わりにどんな見返りを要求してくるのかとも
思ったけど…

私が体調を悪そうにしていた時も
ずっと心配そうに愛おしそうな眼差しで
見てくれてて…

…この人は本当に私を心から愛してくれている
人なのではないかと思った。

あの時、
何となく思い出しかけたような気がするのに
思い出そうとすれば
なぜか嫌な動悸が止まらなかった…。

…私は何で
響さんの事を忘れているのだろうか。

どうして思い出せないんだろう。
私は物覚えは良い方だと思っているのに。