追憶の愛情~想い出せない貴方へ~



俺は公園から出ると
チラッと2人の様子を遠くから見た。

啓さんは姉ちゃんの肩を抱きながら
ベンチに座って何か話しており

さっきまで恥ずかしがってた姉ちゃんも
俺がいなくなると少し甘えるように
啓さんに身を寄せていた。

…普段しっかりしてる姉ちゃんも
啓さんにはあんなに甘えるんだな。

姉ちゃんを取られたような気がして
少し複雑だけど…

俺もいつか姉ちゃんに頼られるように
頑張ろう。

そう思いながら高校のパンフレットが入った
鞄を強く握り締めながら

少しだけ嫌な記憶が払拭された
懐かしい公園をあとにした。