追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「柚月、頬冷たいね。寒かった?」

啓さんは姉ちゃんの頬を覆い
愛おしそうに触れていた。

「私は平気だよ。
それより啓君の手も冷たいよ。
早くコート着ないと…」

姉ちゃんが啓さんのコートを脱ごうとすれば
啓さんはそんな姉ちゃんを力強く抱き締めた。


「け、啓君。ここ外だよ、」

「大丈夫。暗くてそんなに見えないよ」

「だからって…恥ずかしい」

「…柚月海斗君と家に帰るでしょ?
また明日から仕事頑張るから
少しだけ充電させて」