追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

俺が真っ直ぐと啓さんを見て言えば

「…海斗君は本当に大人になったね。
柚月に手を引かれてた小さい海斗君が
懐かしいよ」

優しく微笑みながら頭を撫でてくれた。

…啓さんは俺にとっては
お兄ちゃんのような存在だった。

啓さんの家で
姉ちゃんと柏木響さんが2人で話していた時も
啓さんはずっと俺の事を気に掛けてくれて
いつも優しく遊んでくれた。

そんな啓さんとまた再会できて
こうして仲良くできて本当に嬉しい。

俺がそう思っていると

「俺も柚月も海斗君の高校進学を強要するつもりはないよ。たださ、海斗君はまだ中学生だし進学か就職かってそんなに極端に考えなくてもいいんじゃないかな?」

啓さんはそう言うと
鞄の中から数枚のパンフレットを取り出して
俺に渡してきた。