追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

俺が少しうつ向きながら
姉ちゃんとの日々を思い出していると


「…最初から自分の気持ちに正直になって
柚月にも若に何もかも全部話していれば、
誰もこんなに傷付かずに済んだんだろうなって思ったよ。
自分を犠牲にして優しさでやったつもりが
…相手を更に傷付ける事もあるんだなって
柚月が俺を好きだって言ってくれる姿を見て、初めて感じたよ」


啓さんは静かだけど
どこか思いの込もった口調でそう口にすると


「…柚月の幸せは海斗君が幸せになってくれる事だと思うよ。進学を自分のせいで我慢させてるって思えば、柚月はきっと凄く苦しいよ」


今度は俺の方を見て言った。