追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「柚月、少しだけここで待っててね」

啓さんは姉ちゃんにそう言うと
「海斗君、こっちに来て」
と俺にも優しい笑顔を向けながら歩みを進め
静かに着いて行けば


そこは、昔俺らがよく遊んだ鉄棒の所で。

しかも時刻は夕方で
冬だから余計に暗くなってきており

その時間と場所が
昔の記憶を余計に思い出させた。