追憶の愛情~想い出せない貴方へ~



「柚月、寒くない?」

「うん…それより啓君の方が寒そうだよ。
コート返すから…」

「大丈夫だよ。
俺は普段から鍛えてるし体力あるから」

「…でもそんな薄着で風邪引いちゃうよ」

「じゃあ、あとで柚月が温めて」

「え?」

「一緒に風呂入ればすぐ温まるよ。ね?」

「…えっと、その、」

「普通に風呂入るだけだよ?
柚月顔赤いけど何想像してんの?可愛い。
ほら、ちゃんと着てろよ」

「…」