追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…啓君、もう行かないと、」


私が何とか理性を保ちながら
啓君の胸を押せば


「これから家に一緒行くんだし
まだ夕方だから大丈夫だよ。
俺も今日は実家に泊まるつもりだし。
…それとも柚月は離れたい?」


啓君は私を強く抱き締めたまま
私の着てるセーターの裾から手を忍ばせて
直接肌に触れてきた。


「ひゃっ…!」


帰ってきたばかりの啓君の冷たい手が
腰から背中に上がってきて
思わず恥ずかしい声が出る。

「啓君、冷たいっ…」

「さっきも柚月の頬を触ったじゃん。
何で触る位置を変えただけで
そんなに感じてるの?」

「だってっ…触り方が、」

背筋を指でなぞられてる上に
冷たい手で覆うように腰を触られれば
自分の意に反して
身体はビクビクと感じてしまい…

啓君の背中をなぞっていた手が
ブラのホックにたどり着き
器用に服の中で外されれば

それが落ちそうになり、
私は慌てて啓君に
しがみ付くように抱き着いた。