追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…響さんは、確かにまだよく分からない事も多いですけど、私は優しい人だと思います。
借金も代わりに返してくれたのもありますけど、昼間に呼んで夜遅くならない内には
ちゃんと返してくれますし…こうやって話も
親身に聞いてくれて
…本当に良い人だと思って、」

私がそう言い掛けた瞬間、
勢いよく唇を塞がれた。

「…んんっ、」

響さんの舌によって無理やり唇をこじ開けられ
舌を絡ませる官能的なキスをされれば
どんどん力が抜けていき、
ソファに押し倒される形になる。

唇を離され私が呼吸を整えていると
響さんは私の首元に顔を近付け
一ヵ所に噛みつくようなキスを落とし
「あっ…」と思わず声を漏らせば

ピタッと動きを止めた響さん。