追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「柚月がまた離れていきそうで怖い」

啓君は私が突然姿を消した事を思い出したのかとても不安そうな様子だった。

「もう離れていかないよ。
ただ…あんまり抱き締められると恥ずかしいから少し距離を取ろうとしただけで…」

…抱き締められるのは凄く安心するけど
今は裸の啓君の胸が目の前にあるし

私もTシャツは着ているけど
中に下着を着てる訳でもないし
啓君の身体の熱が伝わって
ずっとドキドキしてしまう。

でも啓君は私を絶対に離そうとせず

「今度柚月にいつ触れられるか分からないから…今日は抱き締めさせてよ」

そう言われてしまえば
何となく私も寂しくなり、

「…うん。そうだね」

私からも啓君の首に手を回してきて
抱き着いた。