追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「ご、ごめんなさい…。
勝手に付き合ってるとか言って…
海斗に響さん連れて来てとか言われたら
どうしようかと思って、」

私が焦っていれば

「花、何で謝ってるの?
俺、花に付き合ってるって言われて嬉しいよ?むしろ俺はずっと花が大好きだし、
あとは花さえ良ければ契約とかじゃなくて
本当に付き合いたいんだけど?」

「…え、」

「海斗君が俺を連れて来てって言うなら
いつでも花のお家に行ってあげるから
いつでも遠慮なく言って良いよ?
花になら…いくら利用されても構わないし
それに俺の事"優しい"って言ってくれて
嬉しいよ。俺、花に結構ひどく脅して
ここに来させてるようなもんなのにね」

響さんに至近距離で見つめられ
今まで感じた事のない心臓の高鳴りを感じる。

…私、今…響さんに見つめられて
緊張して照れているんだ。