追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「け、啓君やだっ…」

私が声を漏らせば
啓君は私の髪を少し退かして
うなじ辺りにもキスをしてきた。

「け、啓く、ここじゃ、ヤダ…」

私はもうのぼせたように身体中が熱くなり
息を乱していれば

「…ごめん、もう上がろうか」

啓君はそう言って息を乱した私の手を握り
お風呂場から出て脱衣所に向かうと
私の髪をタオルで優しく拭いてくれた。

私は啓君の顔を直視できず
ずっとうつ向いていれば

「俺先にベッドで待ってるから
柚月は後で来て。俺のTシャツ置いてるから。
柚月なら小さいし膝上までは隠れるだろ」

啓君はそう言って笑うと
先に脱衣所から出て行った。