追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

私はホッとしながらも
啓君をチラチラ見ながら
バスタオルを取り急いで身体を洗い

急いでまたバスタオルを巻き付け
啓君を見ればまだ背を向けててくれていたが…


ふと…思った。


…啓君、
そういえば柏木組のタトゥーが
どこにも入ってないような…。

背中にも、どこにも…
啓君の身体を隅々まで見てる訳でもないから
そんなの分からないけど…

私がそう思っていれば

「柚月、洗い終わった?」

啓君は背を向けたままそう聞いてきて

「あ…うん、もう洗い終わったよ」

私がそう言うと啓君はこちらを向き

「…柚月も一緒に入って。
少しだけで良いから…抱き締めたい」

ストレートに甘い言葉を言われ続け
私の心臓は既にパンク状態だが

啓君の事が好きだし
抱き締められたいとも思い
自然と頷きながら
啓君と一緒に湯船に浸かった。