追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「涼さん、お庭掃除して貰ってごめんなさい」

「いえいえ、良いんですよ。
俺今日は暇ですから~」

「…響さんに私の見守り係頼まれてるんですよね?本当にごめんなさい」

響さんは私が連れ去られたあの事があってから
私を徹底して絶対に1人でここに置かなくなった。

「まぁ若の気持ちも分かりますよ。
柚月さんめちゃくちゃ可愛いですし…
若と啓さんに愛されている柚月さんに
手を出す馬鹿はもういないと思いますけど
密かに口説こうとする奴もいるかもしれませんからね」

涼さんは笑ってそう言うと

「啓さんが柚月さんの傍にいてくれた1番良いんでしょうけど、啓さん最近ずっと忙しいですし…何かわざと啓さんと柚月さんが2人にならないようにしてるような気がするのは俺の気のせいですかね…」

首を捻らせながら考えており
そんな事も口にした。