追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…っ、」

ダメだ。思い出してはいけない。

そう思いながら部屋の灯りを付けようと
ベッドから下りれば

ガチャリと部屋の扉が開き
私はますます心臓が嫌な音を立てた。

"起きたんだ?"

宮下の言葉をまた思い出し
私は「や、やだっ…!!」と声を漏らせば

「柚月…!大丈夫か!?」

その声は啓君のもので
啓君は灯りを付けるとうずくまっていた私を
そのまま強く抱き締めた。