追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

啓君はゆっくりと顔を近付けてくると
私の額や頬にキスをした後、
最後に唇に軽くキスをした。

「…啓君、」

…何だか本当に甘くて啓君じゃないみたいだ。
私が顔を赤くして啓君を見ていれば

「柚月、あんまり可愛い顔するなよ。
…この部屋では手出しとかしたくないから」

啓君も顔を赤くし、私の手を握った。

「…キスしてるだけで
十分手出ししてるよ、啓君…」

「…そうだな。
でもこれ以上の事は今日は本当にしないから
ゆっくり休んで」

啓君はそう言って1回手を離すと
私が言った海斗の携帯番号だけメモをして
また手を握ってくれた。

…啓君に手を握られていると安心する。