追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「そんな迷惑掛けられないよ…」

「迷惑じゃないよ。
俺が柚月と一緒にいたいんだから。
これは俺の我が儘だよ」  

「…で、でも海斗も急にびっくりするよ。
海斗は…柏木組の事をあんまり良く思ってないし、私が泊まるなんて言ったら心配掛ける…」

「…海斗君が俺の事を覚えててくれてたら
話は早いんだけどね。俺は昔、若と柚月が
仲良くしてる間は海斗君とよく遊んでたりも
したし…懐かしいな」

啓君は優しい瞳をしていて
私の頭をずっと撫でてくれる。

「…啓君、何だか今日は…凄く私に甘いね。
恥ずかしいよ…」

…いつもの素直じゃない啓君じゃないみたい。
私は照れてしまい布団で顔を隠そうとすれば

「柚月、ちゃんと顔を見せて。
やっと両思いになれたんだから甘くなるのは当たり前だよ。柚月に俺がいつまでも子供の頃みたいな性格だと思われても困るし
…好きな女の子にはちゃんと素直に優しくしないと、柚月の気持ちがまた若にいってしまうと
…本当に嫌だから」

啓君は私の顔を甘く見つめると
ゆっくりと顔を近付けてきた。