追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「若、柚月は今日は
色々あって疲れておりますので
少し休ませて来ます」

「…お前は本当にゆづの事を何でも分かっていてイラつくな。早くゆづをお前の部屋にでも
寝かせてやれ。
…ゆづに絶対に手出しするんじゃないぞ」

「…体調の優れない柚月に
手出しなどしませんよ」

啓君はそう言って私を抱き抱えると
響さんの部屋から出て行こうとした。

「ゆづ、」

すると響さんが私の名前を呼び
啓君は私を抱き抱えたまま立ち止まった。

「…ゆづ、またしっかりと元気になってから
仕事に来ればいいから。
…またその時は可愛い笑顔を見せて」

響さんにそう言われ
私は響さんと目を合わせながら微笑んで頷けば「ゆづ、ありがとう」
響さんにお礼を言われ…

私は啓君に抱き抱えられ
そのまま響さんの部屋を後にした。