追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「啓、俺に喧嘩を売るようになったな?
いつも冷静なお前が
ゆづの前だと本当に動揺するな…
そんなにゆづが好きか?」


「…喧嘩は売ってません。
柚月の事はずっと好きでしたし
それにもう私の女になりましたから
私が抱き締めるのは当然ですが…」


「そんなにゆづの事を想ってて、
よく今まで我慢出来たな…」


「…私を素直にさせてずっと煽ってたのは
若じゃないですか。
若の計らい通り、私はもう我慢は致しませんので柚月にあまり触れないで下さい」


「啓、お前これから今までの倍以上に
働かせるから覚悟しとけよ。
ゆづとの時間も取れないくらいの
仕事量にしてやるからな」


「…分かりました。
これからも若の傍で組の為に全力を尽くすよう
組長にも言われてきましたので。
これからもよろしくお願い致しますね」


「父さんもそんな事を言ったのか。
ヤツがレイプや薬をしてても知らん顔だったのに組の金を無断で使い込んでたと知った途端
バッサリと切り捨てたからな…。
…今度は啓の事を可愛がるつもりだろうな」


「…私は組長より若の傍でお役に立ちたいと
思っておりますから。ご安心下さい」


「ゆづをずっと抱き締めながらそんな事を言っても俺を煽るだけだぞ。
俺はゆづを諦めないからな」


「…若が柚月を想う分には構いませんが
私はもう柚月を離すつもりはありませんので」


「…ゆづの事になると俺に口答えまで
するようになったか。クソ生意気だな…」