追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…私、啓君と再会しなければきっと
響さんの事を好きになってたよ」

「…ゆづは残酷な事を言うね。
…啓と会わせなければ良かったな」

響さんは悲しそうに笑っていた。

「でも、私…分からないけど
ホテルで響さんと会うだけじゃ
記憶が戻ってなかったかもしれないし
…響さんは啓君の事も思ってたから
私に啓君と会わせてくれたんでしょ?」

「…」

「"ひーくん"はあの頃からずっと
私の事をずっと想ってくれる
素直で優しい男の子だよ」

私が涙を溢しながら微笑めば

「…ゆづ、最後にキスしていい?」

響さんも泣きそうになりながら
そう聞いてきた。