追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

でも今は私と響さんの関係は
どうでも良くて…

とりあえず海斗を高校進学させてあげたい。

驚いている海斗に畳み掛けるように
私は今度は通帳を取り出すと

「…私が働いて稼いだお金の貯金。
これだけあれば海斗も高校進学出来るよ」

「…姉ちゃん、
いつの間にこんなにお金貯めてたんだよ、」

デリヘルで少しずつ貯めていたお金と
響さんから貰ったお金を合わせれば…

ここ3ヶ月の間で
今まで自分でも見た事ないくらいの
貯金額になった。

「…姉ちゃん、
何か悪い事に巻き込まれたりしてないよな…」

「…」

「俺、そんなお金で進学したくないからな。
何かあるなら、正直に話して欲しい」