追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

身長が高く、
細身だけどたくましい胸に力強い腕。

そんな響さんに
小柄な私がすっぽりと抱き締められていれば

「…あの仕事、
本当に辞めてくれたんだよね?」

響さんは私の耳元で囁くように
毎度のように確認してくる。

「…本当にちゃんと辞めましたよ。
だってもうあんな事されたくないですし…」

私がポツリと呟けば

「"あんな事"って?
俺が花にお仕置きでした甘いキスの事?
それとも…こっち?」

響さんはイタズラっぽくそう言うと
Tシャツの裾から手を忍ばせて
直接腰を厭らしく撫でてきた。