追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

私はまた、このままおかしくなって
また忘れてしまうのだろうか。

このタトゥーを見れば
ずっとあの頃を思い出して頭が痛くなる…。

でも…

私はこのまま黙って
またおかしくなりたくはないし
何より啓君に死んでほしくない…。

あの時、啓君は私を助けてくれたんだから、
今度は私が助ける番だ。


また記憶が失っても、
また何度も思い出せばいい。

きっと、啓君なら
何度でも私を救い出してくれる。


私は揺らぐ視界の中、
ぐっと唇を噛み締め身体を持ちこたえると

油断していた目の前の男の顔に向けて
思いきり頭突きをした。