追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「啓、お前は本当に昔から
俺の邪魔ばかりだな…。
啓に惚れられたばかりにこの女も可哀想に。
また柏木組なんかと関わらなければ
辛い思いすんのはあの時だけで済んだのにな」


その男はそう言うと
私のこめかみ辺りに何かを当てた。

…ジャキっと鈍い音がし
それはすぐに…拳銃だという事が分かった。


「柚月、!」


啓君は咄嗟に私に近付こうとしたが

「啓、動くな。
それ以上動くとこの女を殺すぞ」

男がそう言うと啓君はピタリと足を止めた。







そう言って私の髪を掴むと
無理やり立たせられれば
その男に背後から抱き締められ
啓君と対面する形を取らせた。