追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「やだっ!!やめて!!」

その男の舌が這う感覚が
ずっと気持ち悪くて血の気が引く。

「君ってさ、結構可愛いよね?
童顔で肌も白くて…本当に俺の好みだよ。
昔は何か突然窓が割れて邪魔が入ったけど…
今日は最後まで気持ち良くしてあげるから」

男は興奮したように
呼吸を荒くして言ってくる。


…窓が割れたって、

それは啓君が私を守る為にしてくれた事。

でも、今日はもう啓君は来ない。

こんな場所…啓君は分からないだろうし
同じ組の人と喧騒するなんて事、

柏木組を大切に想ってきた
啓君はきっとしない…。

助けに来るとすればきっと、響さんしか…。

でも響さんとの行為を
私は今日拒絶してしまった訳だし、
もう私の事なんか
誰も助けにこないかもしれない…。