追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「や、やめてっ…」

「その怯えた顔、
あの時と何も変わらないね?
相当トラウマだったのかな?」

「…お願いだから、何もしないでっ、」

「でも、トラウマだったわりには
ヤクザの敷地にのこのこやって来たよね?
しかも君は若の彼女でしょ?
若もこのタトゥー背中に入ってるんだから
何も思わなかった?
…それとも本当に記憶を失ってたの?」

その男は私の頬をなぞりながら
不気味な笑みを張り付ける。

顔ははっきり言って
犯されていた時もあまり見ていなかったから
分からない…。

でも、このタトゥーだけは
ずっと嫌な記憶として覚えている。

あの時と何も変わらない…
同じ模様だ。