追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「組長と話を付けてくる」

「え…?」

「宮下の犯してきた犯罪は俺もある程度は
知っていたし黙ってはきたが…
ゆづにまで手を出したとなれば
どうしても許す訳にはいかないからな。
あの父親とはあんまり話したくはないが
宮下の事をちゃんと告発するよ。
…啓の言う通り、感情任せに宮下を殺せば
組が混乱するしな…」

「若、やっぱり啓さんの事、」

「…勘違いするな。
素直じゃない馬鹿な側近に愛された
可哀想なゆづを確実に救う為だからな。
あんな側近、もうどうでも良い。
ゆづが幸せに生きててくれさえすれば
俺はそれで良いんだよ」


若はそう言うと
静かに組長の部屋に向けて歩き出した。


…若と啓さんの関係は
今後どうなるのだろうか。

啓さん…もしかして
柏木組から離れるつもりなのだろうか。

それに柚月さんは…
無事に帰って来られるのだろうか。