追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「私は…昔も今もずっと
柚月を愛しております。
…柏木組に尽くす為に
ずっと気持ちに蓋をしてきましたが、
もう柚月を誰かに渡す気はありません」

「…」

「柚月も私を愛してくれております。
柚月は、私…いえ、俺の女です」

「…」

「あの時はちゃんと助けられませんでしたが
今度こそ…俺の手で助けに行きたい。
俺が行って…柚月を1番に安心させて
抱き締めてやりたいのです」


…いつも柔らかい雰囲気の啓さんとは
思えない程真剣な男の表情をしていた。



そして啓さんはそのまま立ち上がると

黙って若と俺を横切り
玄関から1人外に出て行った。