追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「私の幸せは海斗が幸せになる事だよ!
高校進学しないなんて絶対に許さないから!」

私でさえも高卒の学歴があるのに
海斗が環境のせいで中卒の学歴で終わるなんて
そんなのって…

私がそう思っていれば

「じゃあ借金はどうするんだよ。
まだ3000万残ってるんだろ!?
姉ちゃん1人に返させて、
俺がのうのうと高校生活送れるはずない。
2人で働いて返した方が早いだろ!?
姉ちゃんにもう無理させたくないんだよ…」

海斗も感情を露にして
私に気持ちをぶつけてきた。

「姉ちゃん、元々静かで人と話すの
苦手な性格だっただろ…。
それなのに父さんが亡くなって借金を返す為に慣れない夜の仕事始めて
男に笑い掛けてたんだろ…。
俺には言えない変な事された事だって
実際あったんじゃないのかよ?
俺だってもう、そういう知識はあるんだよ」

…海斗の言う通り
私は元々話上手ではない。

でも、お金の為、海斗の為。
それだけ想えば私は出来ない事は無かった。

愛する家族を守る為なら何だって出来る。

でも、それは海斗も同じ考えで。
私を守る為なら学歴なんていらないし
きっと仕事も選ばないのだろう…。