追憶の愛情~想い出せない貴方へ~



私は先程放置してしまっていた
床掃除を再開しようと廊下を歩いていれば


「…佐原柚月さん、だよね?」


そう言われ振り返れば
そこには見た事のない男の人が
私を見て微笑みながら立っていた。


「えっと…はい。貴方は…?」


私がその男の人を見て
不思議に思っていれば


「…へぇ、」


その男の人はそんな私の様子を見て
一瞬目を見開いて驚いていたが
すぐまた笑いながら

「…若頭が玄関の外で呼んでるよ?」

そう私に言ってきた。