追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…け、啓く、」

私は胸に触れる手に戸惑い
恥ずかしくなり啓君の手を掴めば

啓君はハッとした様子で
私から慌てて離れた。

「…ご、ごめん、柚月、俺…」

啓君の顔はまた真っ赤になっていた。


「…啓君ってすぐ照れるよね。可愛い」


離れた手を寂しく思いながらも私が笑えば

「…柚月、俺に触られて怖くなかったのか?」

啓君は動揺しながらそう聞いてきた。