追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「何言ってんだよ…」

啓君はかなり戸惑っていたけど


「…1回だけで良い。
そしたら…私も諦めるから。
響さんと…ちゃんと幸せになるよ」


…本当は響さんと幸せになる事はない。

私は海斗が中学を卒業すれば
響さんとも…啓君とも会うつもりはない。

また…2人の前から姿を消すんだ。


そう思いながら啓君の顔を見つめれば

「…分かった。1回だけな」

啓君は少し悩みながらもそう言うと
私の頬を両手で優しく覆い


ゆっくりと唇を重ねてきた。