追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

「…やっ、」

私が思わずピクッと反応し声を漏らせば

「ゆづ…可愛い。もっと聞かせてよ」

そう言いながら太ももを厭らしく撫でる
響さん。

「響さ、やめて、」

私が離れようとすれば
ますます抱き締める腕に力を込められ
動けなくなる。

今…啓君もいるのにどうしてこんな事を…。

そう思いながらも響さんは手を止めず
今度は背筋を厭らしくなぞってきて

「あ、っ…」

感じてしまい、また声を漏らしてしまえば

啓君は見ていられなかったのか
部屋から出て行こうと
扉が開く音が聞こえたが

「啓、そこにいろと言っただろ。
部屋から出るな。命令だ」

響さんはまたそう言い放った。