追憶の愛情~想い出せない貴方へ~

すると響さんは私の顎を掴み
自分の方に向かすと

無理やりキスをしてきた。


「…ひ、響さ、」

私がキスの合間に名前を呼べば

「…ゆづ、ちゃんと昔の呼び方で呼んで。
それに何で記憶が戻ったら、
俺とのキスを拒むの?」

響さんは
どこか苦しそうな表情でそう言いながら
私と舌を絡ませ官能的なキスをしてくる。

「おねが…やめ、」

私が何とかそう言うが

「ゆづが俺の事が好きだって言うまで
絶対離さないよ…。
ゆづは...俺の事が好きだったでしょ?
啓の事を思い出す前までは
キスも嫌がってなかったよね?」

響さんは一瞬だけ唇を離してそう言うと
また深いキスをしてきた。